前照灯

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前照灯(ぜんしょうとう)は、輸送機械などにおいて、操縦者の視認性と外部からの被視認性を向上させるために使われる照明装置。ヘッドランプ(Headlamp(s))、ヘッドライト(Headlight(s))とも言う。

大抵は機械の前面に透明(色が付いていてもなどで、薄い色)のレンズを持つランプ(灯体)が付けられている。用途としては自動車鉄道車両自転車など地上の車両の他、航空機船舶にも付いている場合がある。機械にではなく、作業者自身の頭部などに装着する種類もある。

自動車

自動車の前照灯ロービーム用のプロジェクター式(中央)とハイビーム用のマルチリフレクター式(左)ダブルリフレクター式通常の反射鏡の前に照射範囲の狭いドライビングランプが備わる

自動車・オートバイ(自動二輪車、原動機付自転車)用の場合、前面の左右にそれぞれ1個ないしは2個が運転者の視点より低い位置に左右対称に取り付けられる。

通常、ハイビーム「走行用前照灯」(上向き(正確には水平)・遠目)とロービーム「すれ違い前照灯」(下向き・すれ違いビーム)を切り替えることができる。ハイビームは正面を遠く(最低前方100m)まで照らすため、夜間の対向車や前方の車が存在しない場合に用い、ロービームはやや下方(前方40m)を照らすため、対向車や前方の車への眩惑防止や、などに光が反射する場合に使用する。車検の際の前照灯の照度や光軸などの検査は、ハイビームの状態で行われることが多いが、登録初年度が新しい車両にあっては、一部地域でロービームでの検査も行われている。

前照灯の光色は、かつて白または淡黄色とされていたが、最近初度登録された車両にあっては白色と決められている。これ以外の色や、極端に高い、あるいは低い色温度の物を使用してはならない。また、一対もしくは二対がそれぞれ同じ色でなければならない。1980年代以降、自動車用にはハロゲンランプが多く使われているが、2000年頃から、フィラメントの無いHIDランプメタルハライドランプ)を用いたものが増えている。またLEDを使用した車両も登場している。

主に前照灯は夜間に点灯されていたが、現在は事業用自動車を中心に事故防止の為に昼間点灯の自動車が増えてきている。また、薄暮時に人身事故が多発する事から、早目の点灯を呼びかける運動(トワイライト運動)も盛んに行われている。また原動機付自転車および自動二輪車においては道路運送車両法により前照灯を消灯できない構造である事が定められ、1996年以降製造の車両は全て消灯できない構造となっている。常時消灯出来るように改造されたものは違反となる。


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出典:フリー百科事典『ウィキペディア』 改訂履歴